「自閉症」について
現在位置
「自閉症」とは
自閉症は、『広汎性発達障害』とされる。
情緒障害ではなく、従来の”家庭での育て方に問題がある”説は間違い。
大脳中枢機能の障害であるとされている、が、原因は不明。
小児1万人につき10〜13人ぐらいの割合で生まれ、男女比は、4:1ぐらいである。
- 発祥年齢は3才以前
- 多くの場合中程度(IQ35〜49)の精神発達遅滞を伴う。
自閉症の診断基準(アメリカ精神医学会)
- 「対人関係障害」・・・対人的(社会的)相互交渉の質的障害
- 他人の存在や感情を認知しない。
- 不快なときに慰めを必要としない。
- 模倣しない。
- 社会性のある遊びをしない。
- 仲間関係を作らない。
- 「言語障害」・・・言語、非言語によるコミュニケーション、想像的活動の障害
- コミュニケーションのための言葉、表情、身振り、真似がない。
- 視線を合わせない、社会的交流や調節をしない。
- 役割、見立て、想像、空想に興味を持たない。
- 声の大きさ、高さ、リズム、抑揚などが異常。
- 言葉を持っていてもコミュニケーションに用いない。
- 「こだわり」・・・活動や、興味の範囲が限局
- 常同的な身体活動。
- 物の部分に対する没頭や固執。
- 環境の変化に対する苦痛。
- わずかなことも習慣通りにやることへの固執。
- 常同的で限局された興味への没頭。
自閉症児の療育、接し方
自閉症は治療不可能とされている。しかし、「言語認知機能の改善進歩の見込みがない」という定説は現在否定されている。
つまり、社会への不適応という状況を改善していくことは可能である!
その子は何ができて何ができないかを見定めることが大切なのである。!!
具体的には・・・
- 物事の概念を身に付けさせる
- 生きていく上で必要なものを覚えさせる=食事、排泄・着脱衣、言語、etc
ポイント
- 自閉症児は物事を理解したり、目的に適った行動をすることが苦手なうえに、こだわり行動も加わって、療育活動は難しい。
しかし、自閉症児に限らず子どもというのは言う事を聞かない存在であるので、子どもに無理をさせない程度に根気良く続けるしかない。そう簡単には効果は表れないヨ。 - 自閉症児は意欲の乏しい子が多い。(そうでなくても)望ましい行動、よくできた事に関しては、心からほめよう!そうするとやる気になる。かも。
- 自閉症児は言葉よりも人の表情や手振りで物事の善し悪しを判断することがよくある。
・当ウェブサイトへのリンクはフリーです。詳しくは「当サイトへのリンクに関して」のページをご参照下さい。